文子のひとりごと(h27−3)   「喝采!!」

  喝采といえば、ちあきなおみの「いつものよう〜に幕があ〜き・・」を連想するのですが

  先日NHKで放送された「喝采、蜷川幸雄と老年俳優たち」をみて感動しました            

  タイトル通り、かの蜷川幸雄氏がさいたまゴールドシアターという平均年齢75歳の高齢者ばかりの

  劇団を指導して「鴉(からす)よ、おれたちは弾丸(たま)をこめる」という演劇をパリで公演するまでの過程を描いたドキュメンタリー番組でした。

 「鴉(からす)よ、おれたちは弾丸(たま)をこめる」は 社会の秩序を乱したなどとして裁判にかけられた孫を救うため、女性の高齢者集団が法廷に立てこもり、  裁判長や検事などを裁いていくという物語で初演 当時は、若い俳優が高齢者を演じましたが、蜷川さんは実際に高齢者が演じれば、新たな舞台が生み出せると考え、今回の運びになったそうです。 

 最高齢89歳の看板女優さんや元自衛隊員のお爺さん、元化粧品メーカーの美容部員だったお婆さん、国鉄の車掌さんだったお爺さんなどなど本当に様々な人  生経験を経て来た劇団員たちが老いと闘いながら、セリフを覚え、体力を養い、培った知恵を活かして演劇と格闘していました。

 79歳の蜷川氏自身も病と闘いながら劇団を指導し、老人たちのありのままの姿と人生経験から出てくる味を上手に引き出していました。

 杖をついたり、若い助演者の介護を受けたり、普通の舞台では見られない場面も逆に効果として扱っていて、興味深かったです。

 高齢化社会が急速に進んでいく日本の近未来において当事者になる私たちに老いを考え、老いを楽しむための勇気をくれた番組だったという気がします。

 NHKのオンデマンドで配信されるということですので、ご参考に!!            トップページへ    バックナンバーへ